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つれづれなるままに、日暮らし、硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。これは、兼好法師の書かれた徒然草の始めの部分だが、現代風に訳すと、「特にやることもないまま、一日中硯にむかって、心に浮かんでは消えていく、とりとめないことを、なんとなく書いていくと、(いやに面白いので)妙に正気を失った気分になってくる。」となるが、その観察眼の鋭さは、今の時代であっても、十分に通じるものであり、彼こそは日本におけるブロガーの走りではなかろうかと思われる。それを真似して私も書こうとしたものの、私の場合、毎日が仕事で忙しき身であるゆえ、つれづれなることなどなく、文章を書くことにそれほど時間をかけれない。それゆえ暇な時間をみつけてはそそくさとキーボードを打つしかない。こんな心境を言葉で表せば、「あたふたと忙しき日のまにまに、しばしの時を見つけて、キーボードを打ちたたく、その書きしあいだに、この世の不可思議なる様を見出したるや、いと面白きことかな。」なんて感じだろうか。

あるいはまた、高杉晋作の辞世の句が心によぎる。「面白き事もなき世を面白く すみなすものは心なりけり」その意味は、「この世はたいていが楽しいことなどないが、心の持ちようによっては面白くなるものだ。」という意味だそうで、幕末の激動の中に生きた、明日の命の保証もない一志士の、シニカルな内面がよく表れている。しかし、この世には楽しきこと、面白きことが、あちこちに散らばっているように思われる。ただ自分が気づかないだけなんだろう。

こんなふうに、日々、思ったこと、感じたことなどを書き記したく思いますので、どうかよろしく。本日が、ホームページ開設記念日です。