原子風景

 

人間が散る

人間が散る

人間が舞う

人間が舞う

団子のようになって

組みあい もつれ合い

手が見え 足が見え

白い雲に乗って

涼しい風に乗って

高く 高く

人間の歴史が

わきあがる白雲の中で

走馬灯のように

繰り返され

ゆっくりゆっくり

雲のてっぺんで

一つの星と変わり

なんて

素敵なチョコレイトパフェじゃないか

こんなきれいなガラスのなかにあり

君は汚れなきスプーンですくいあげ

無邪気にお口に運ぶのです