偕和會の月刊誌「法友」について

偕和會の月刊誌「法友」
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昭和53年に堀田和成先生が伝道を始められた時から、毎月、1回も休むことなく、月刊誌「ほうゆう」が発行されています。私自身、月刊誌が届くたびに、どんな新しいことを教えてもらえるのかと、ワクワクしながらページをめくった記憶があります。ページの間からは、深淵なる智慧とともに、神理の光が溢れてくるようです。創刊号は数少ないゆえ、希少価値がありますが、私も苦心して手に入れることができました。記念すべき第1号です。それ以降のすべての月刊誌を集めていますが、時々本棚から取り出しては眺めて、昔のことを思い出し、懐かしく思ったりします。また知り合いの人の記事を見ると、今頃どうしているのかな、と、思ったりもします。先生が亡くなられてからは、全国例大祭も中止となり、それら知人たちに会う機会もありません。たまに礼拝のために東京の聖堂を訪れたり、また関西にある久遠墓所に赴いた時に、旧知の人々に遭ったりもしますが、昔のことを語り合ったりできて、とても楽しいものです。

毎月届く月刊誌ですが、その構成は昔からほとんど変わっていません。まず表表紙の裏には「虚心の祈り」の言葉が、シナイ山の写真を背景として書かれています。その次に目次があって、それをめくると、「窓」という表題で、社会情勢や正道に関する話が、2頁にわたって掲載されています。先生がまだお元気な頃には、この後さらに、今月の課題として、自己を省みる材料として、怒り、ねたみ、中傷など、種々のテーマについて、詳しく解説されていました。それから連載のページがあり、それらはのちに編集され、書籍として刊行されています。「巨人モーゼ」、「般若心経」、「仮相と実相」、「八正道の心」、「十戒」、「精神の道標」、「ヨブ記」、「クリシュナ、バガヴァット・ギーター」、「正道」などがそれです。その後には会員の体験談が載せられており、読みながら、ああ、みんな悩んでいることは同じだな、こういう風にすればいいのか、そうか、こんなことも世の中にはあるのだな、こういう問題には、先生はこのような助言をされたんだな、と、信仰上の問題について手がかりを得たりしています。それから全国の会員の楽しみである、質疑応答のコーナー「人生と対話」がありました。例大祭や集会などで会員から寄せられた質問に、先生が直接解答を与えてくれます。内容は、個人的な問題から、正道の教えに関するものまで、種々雑多です。先生が存命中は、会員の特典として、月刊誌の内容でわからない点を、さらに文書を介して、先生に直接質問することができました。自分の質問に答えてもらえた時には、非常にうれしかったものです。次に「法友の理念」、「偕和會会員心得」、連絡事項が載せられて、最後に、月刊誌の裏表紙の裏に、「ひびき」として、先生の書かれた金言が、毎月載せられています。

今の時代はパソコンで気軽に文章を書けますが、先生は昔の人なのですべて手書きでした。そのため高齢になってからは手を痛めて、文字を書くのに困るようになられました。ある方が毎月原稿を家に取りに行っていたのですが、ある時、その手に包帯がまかれているのを見て、申し訳なくて涙が出たと述懐していました。その後、徐々に先生の文章が減っていき、先生が亡くなられた今は、別の方が、表題は「時言」と変わりましたが、「窓」の部分の原稿を書かれています。月刊誌の構成も少し変わりました。まず初めに、毎月の課題(プライドを捨てる、神への献身、人への奉仕、など)が提示されて、それに関連した、バガヴァット・ギーターや、質疑応答など、過去の先生の文章が掲載されています。そしてその後、その課題に関連する、会員からの体験談が載せられています。皆さん、それぞれの地で地道に、今もコツコツと努力しておられるのだなと実感します。今はもう先生の新しい文章を読めないのはさみしいばかりですが、先生が亡くなられてからも、先生の意思は月刊誌の中に息づいているように思われます。先生は生前、月刊誌「法友」が、会員をまとめていくための大きな手段となるでしょう、と言っておられました。さらにまた先生は、この世では肉体的制約があるが、あの世では魂は肉体から自由になるため、「私はあの世に帰ったほうが、むしろ今よりも力を発揮できるのですよ」と言われていました。心で思うことは通じます。強い信仰を持てば心はつながります。先生の思いは、今も信じる者の心に、啓示となって、稲妻のように響いているようです。

こんな月刊誌ですが、欲しい人は、近くに会員がいれば、頼めば無料でくれます。また、各事務所でも、頼めば、くれるかもしれません。ひょっとすると、代金が必要かもしれませんが、一冊たったの150円ですので、缶コーヒー1本分の値段で清々しい気持ちになれれば、安いものだと思います。ぜひ機会があれば手に取り、神理の光に触れてください。また月刊誌に書かれていた記事は、すべて書籍となって刊行されているので、上記の書籍を買われれば、どんな内容が書かれていたかはよく理解できるでしょう。それでは、よろしく。