クリスチャン

 

彼は

すきとおるような純白のマントを

ひざまずき

風のように舞わせて

身にまとう

汚濁の人生のなかで

巌のように

うなだれたたずむ、一人

もはやこの世の誰にも

彼の姿は見えない

どこか

あのマントの中に

どこか

はるかに高い言葉とともに

彼は生きるのか